追って更新予定です。
こんな課題・疑問をお持ちの方々へ。
特許出願前に実施する先行技術調査は、例えば、特許請求の範囲を適切に作成するため、つまりは、不要な限定を加えずに作成するために、とても大切な作業になります。
この記事では、これらの課題・疑問に応えるために、無料の検索ツールJ-Plat Patを利用して先行技術調査を実施する際に、意識しておくべきポイントを、作業フローとして整理しています。
先行技術調査に慣れていない方は、是非、この作業フローを利用してみてください!
この記事で、より適切な権利化に繋げられる方が増えたら、嬉しい限りです。
【結論】先行技術調査を実施するための作業フロー
結論から先に言いますと、先行技術調査の作業フローは以下の通りです。それぞれの項目で、具体的にどのような作業を行うのかは、次の章で整理します。
チェック1-1:権利が欲しい構成(「特許請求の範囲」に記載したい構成)が明確になっているか?
チェック1-2:課題や効果が明確になっているか?
チェック1-3:権利が欲しい構成が属する特許分類が明確になっているか?
チェック2:無料データベースで十分か?
チェック3-1:「権利が欲しい構成」が含まれ得る最小範囲の検索論理式を検討したか?
チェック3-2:検索範囲をどこまで広げるか検討したか?
チェック4:以下のものをチェックしたか?
- 検索ワード近辺
- 図面
- 課題・効果
- 示唆の有無
チェック5-1:新規性を否定する文献が見つかったか?
チェック5-2:進歩性を否定する文献が見つかったか?
チェック5-3:特許分類・テキスト・観点を変えて、検索論理式を変更すべきか?
チェック6-1:関連性の高い文献が十分に得られたか?
チェック6-2:関連性の高い文献が見つからない蓋然性が高いか?
作業フローの各項目の整理
ステップ1:調査対象発明のポイントを整理
このステップでは、以下の項目をチェックします。
ステップ2:(省略)サーチツールを選択
このステップでは、適切なサーチツール(DB)の選択を実施しますが、この記事ではJ-Plat Patを選択するため省略します。
無料データベースにはどんなものがあるの?
- J-Plat Pat
- Espacenet
- Patentscope
有料データベースにはどんなものがあるの?
無料と有料、何が違うの?
ステップ3:検索論理式・サーチ範囲の検討
ステップ3では、以下の項目をチェックします。
特許分類で絞る
テキストで絞る
類義語の探し方
- 検索報告書
- J-GLOBAL
- 国語辞典
- 英語辞典
- wikipedia
見つからない場合、どの程度、検索範囲を広げればいいの?
範囲は、どのように広げていけばいいの?
ステップ4:スクリーニングの実施
このステップでは、以下の項目をチェックします。
図面のみのサーチをする場合
ステップ5:スクリーニング結果・検索論理式の評価
このステップでは、以下の項目をチェックします。
関連する文献を見つけたら?
- 拒絶理由通知等で引用されている文献をチェック
- ファミリー文献をチェック
- 新規性を否定する文献かチェック
関連する文献が全然見つからなかったら?
ステップ6:調査終了のタイミング
このステップでは、以下の項目をチェックします。
最後に
もし何か気になることや知りたいことなどがございましたら、
・コメント、
・お問い合わせフォーム、若しくは、
・twitterにて
ご連絡いただければ幸いでございます。
可能な範囲で対応させていただきます!