追って更新予定です。
この記事は、このようなことを考えている方々にとって、有益となる情報を提供できればと考えています!
ここでは、新規性に関する拒絶理由の仕方を、より理解していただけるように、ケーススタディを行います。
このケーススタディの内容が、皆様のお仕事に直結し、少しでも作業効率を上げることに貢献したのであれば幸いでございます。
それでは、早速、分析をしてみましょう!
はじめに
この事例1では、以下の公報を利用させていただいております。
文章自体の改変は行いませんが、番号を振ったり、図面には色を塗ったり等の改変が行われています。(改変箇所は明記いたします。)
予め、ご承知おきいただければ幸いです。
- 特開〇〇号公報
- 特開〇〇号公報
事前準備
拒絶理由の分析をする前に、以下のものをご用意ください。
- 作業フローのページ
- 作業用シートテンプレート
- 本願の公報(ページ)
- 引用文献の公報(ページ)
前提のお話
拒絶理由の分析をする前に、状況の整理です。
以下のような経緯のもと、特許庁から拒絶理由通知書が届き、現在に至ったものであると想定していただければと存じます。
自社で本願発明に係るアイデアを着想 | |
拒絶理由通知書 | 自社で出願書類を作成 |
2015/12/28 | 特許出願 |
2020/05/19 | 拒絶理由通知書の接受 ← 現在 |
本願発明の整理
(自社で発明・出願書類の作成をしたものであったとしても、)作業効率を上げるため、作業用テンプレートシートを埋めていく作業をしていただければと思います。
参考までに、私が作業したものはこちらになります。
拒絶理由通知書の確認
ここでは、拒絶理由通知書(拒絶理由(条文)、拒絶された請求項、引用された文献等)の内容を整理します。
ここを間違えてしまいますと、正しい主張が出来なくなりますので、しっかりとご確認いただければと思います。
参考までに、私が作業したものはこちらになります。
拒絶理由通知分析
ステップ1:主引用発明の認定の分析
引用発明の認定が正しいかを分析する際には、分析漏れがないように、作業用シートをしっかりと埋めていきましょう。
発明の「課題・目的」や、「示唆」に関する記載も、後々の分析の時(特に「動機付け」の時)に活用できる可能性がありますので、存在する場合にはメモしておきましょう。
参考までに、私が作業したものはこちらになります。
ステップ2:相違点の認定の分析
ここでは、ステップ1で埋めた作業用シートを使って、しっかりと分析しましょう。
作業用シートで、△や×が付いているところが、特に分析する必要があるところになります。
参考までに、私が作業したものはこちらになります。
この案件は、新規性の拒絶理由通知であるため、分析作業はここで終わりになります。
分析結果の整理
ここでは、今までの分析結果を整理します。
参考までに、私が作業したものはこちらになります。
今後の対応の整理
ここでは、整理した分析結果を利用して、今後の対応を検討します。
分析結果を整理するタイミングで、今後の対応も検討できるものだと思いますが、
分析結果とは別の情報(事業の都合等)で、今後の対応が変わる可能性もゼロではないので、分けています。
参考までに、私が作業したものはこちらになります。
参考資料
この記事内で、私が整理した、作業用シート、報告書シートを、参考までにダウンロードできるようにいたします。
少しでもご参考になれば幸いでございます。
最後に
もし何か気になることや知りたいことなどがございましたら、
・コメント、
・お問い合わせフォーム、若しくは、
・twitterにて
ご連絡いただければ幸いでございます。
可能な範囲で対応させていただきます!